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ヴィーガンレザーはマジシャンが飛ばす鳩。Engineered Leatherで出来る事。

サステナブル、LCAが素材選定基準の王様に

サステナブルが、”高かろう、悪かろう”だったのは、もはや過去。
タフな環境で高いパフォーマンスを問われる、スポーッシューズでさえ、軽さと強さの両立に加えて、環境対応も当たり前。時には、機能・品質を妥協してでも、サステナブルでない素材は使わない、そんな時代になりました。

バイアス承知で語りますが、このパラダイムシフトのきっかけは、2020年に某N社CEOに就任したJohn Donahoe氏のリーダーシップ。eBayのCEOというキャリアから分かる通り、プロダクトよりも、マーケットの人。

市場変化に敏で、一気にサステナブルに舵を切り、明確な社内目標を掲げ、妥協を許さないスタンスは強烈で、我々原料屋にまでビシバシ伝わってくる位(もうちょっと生々しいお話は、雑談の際に笑)

 

※N社、A社のSDGsの取り組みや、帝人コードレ社のヴィーガンレザーヴィーガンシューズ記事(ONL2020年8月号)靴で出来るサステナブルはこちら。

 

製造や使用素材については、カーボンフットプリントの観点からCO2排出量を換算し、LCA(Life CycleAssessment)手法を活用して、環境負荷を定量的に算定。リサイクル原料含有率は、GRS(Global Recycled Standard)という国際的な基準の浸透が進み、サステナブルの可視化が行われるようになりました。

 

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こんにちは、靴のOEM商社「岡畑興産」のはなです。 近年、SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」)により、ますます関心を高めている環境への配慮。 ...

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ビーガン・プロダクト推進の流れは、単なる動物性製品の”イメージの悪さ”ではなく、カーボンフットプリント上の畜産の微妙な位置付け、製革のなめし過程の有害化合物使用や、天然皮革を使った時の廃棄量の多さも問題視されています。

天皮は、位置によってコラーゲン繊維構造が違っていることもあり、靴の箇所に合わせて、特定の位置からの型抜きをしますので、おのずと廃棄量も多くならざるを得ず、LCA手法からみればネガティブに働く要因となります。

靴といえば天然皮革。革と言えば、靴。そんな業界でも、脱天然皮革の潮流ができあがりつつあるのです。

 

 

機能と環境の両立、本物を超える、"Engineered Leather“の可能性!

軽量性は、スポーツシューズの命です。軽さにおいては、繊維製品、人工皮革は、天皮と比べ大きなアドバンテージを持っていましたが、今や、サステイナブル要素での優位性も加わり、可能性は無限大。

天然素材が出来ることは、内部構造上、限界がありますが、人工製品の場合、軽量性、環境配慮、さらに新たな機能付与も、エンジニアリングとイノベーションで実現可能。
コストさえ無視すれば何でもできると言っても過言ではありません。

 

通気、防水、独特の手触りの表面加工、形状記憶など、まさに顧客のご要望(と無理難題)を次々と叶えていくのが仕事になりつつあり、そろそろ職業マジシャンと名乗っても良いですか?

機能と価格(涙)、環境対応全てバッチリな製品を開発しながら、その原料も環境配慮型に切り替えていけば、もはや、究極の素材提案が可能。顧客からの期待値の高まりをビシバシ感じる毎日です。

 

元来、合繊も人工皮革も、天然品の機能をより安く、大量生産するために始まったので、天然品=本物、人工品=偽物、という考え方に陥りがちですが、本当にそうなのでしょうか?

2021年、市場が求めるスポーッシューズの機能や環境配慮へのシフトを考えれば、天然品vs人工品、どっちが本物議論に意味もなく、その余裕もなし。

イノベーションは待ったなしです。私たちが扱っている”Engineered Leather”は、模倣から始まった製品作りの概念を超越し、サステイナブルの観点でも優位性のある、究極の高機能素材、まさにEngineered Leatherへと日々進化を遂げているのです。

 

天然皮革そのものを全否定しているわけでもありませんし、個人的には、天然皮革で作られた靴も愛用しています。経年変化による風合いは自分と歩んできた歴史としての顔を刻み、愛着がもてる部分でもあり、個人的SDGsは何かと聞かれれば、天然か人工か関係なく、”余計なものを買わず、気にいったものを長く修理しながら(できれば次世代にも引き継がれるように)使用していくこと”、と答えます。

 

リサイクルといっても所詮は樹脂製品ではないか、という意見もあるかもしれません。となればそのファイバーを天然由来原料で代替、生分解性樹脂に目を向けたりと機能と環境の両面で時代が求めているものこそが、”Engineered Leather”なのだと私たちは思います。

我々をマジシャンと表現しましたが、決してごまかしの道化師ではなく、お客様にWOWと言っていただ<ミラクルをお届けする魔法使い。

 

靴材料のさらなるengineeringで、次はどんな鳩を飛ばそうか、なんて日々考えられる、夢のある時代になりました。

 

どんな鳩を飛ばしているのかは、くつナビで!  定期チェックお願いします。

 

「2021年6 月、OkahataNewsLetterより抜粋」

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