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ウレタンの特徴とは?種類やどのようなシーンで用いられるかご紹介

こんにちは。 靴のOEM商社「岡畑興産」のこじろうです。

 

ウレタンとポリウレタンは実は同じもので、ウレタンの正式名称が『ポリウレタン』です。

ウレタンはさまざまな分子を配合して作られるプラスチックのことです。

 

配合方法や成形で独自の特性を持ったウレタンが作られ、その種類は100以上あって、幅広く生活の中に使われています。

 

ウレタンにはどんな種類があって、何に使われているのかをご紹介します。

 

 

ウレタンとは?その特徴を解説

ウレタンとは、ポリオール成分とイソシアネート成分が反応して形成するウレタン結合を持つ化合物のことで、液体薬品を化学反応により膨張させて固めた素材です。

プラスチックと総称されるもののひとつで、ウレタンは「ポリウレタン」の通称でもあります。

 

ウレタンは伸縮性に優れており、強度が高く、硬度のバリエーションが豊かです。

 

そのほかにも、軽量・吸水・吸音・断熱・衝撃吸収などの特徴があり、繊維やフィルム、塗料、金属接着、工業製品といった幅広い分野で使用されています。

 

具体的にどのようなシーンで用いられるかは、後ほどさらに詳しくご紹介しますね!

 

ウレタンの種類は?

 

ウレタンには「フォーム」と「非フォーム」という種類があり、発泡させているフォームと、発泡していない非フォームに分けられます。

 

それぞれの特徴と、その中での分類についてもお伝えします。

 

フォーム

フォーム(FOAM=泡の意味)状のウレタンのことを指します。

発泡剤、整泡剤、触媒などを撹拌混合して、泡化反応と樹脂化反応を同時に行って作られる均一なプラスチック発泡体です。

 

フォームは硬さによって3つに大別されています。

 

 

軟質ウレタンフォーム

クッション性と復元性に富み、クッション材やスポンジ以外にもあらゆる用途に使われます。

 

 

半硬質ウレタンフォーム

軟質と硬質の中間の硬さで、高反発、高弾性です。

マットレスの芯材や車両用に使われています。

 

 

硬質ウレタンフォーム

小さな泡の集合体で、ギシギシに詰まっているため熱が伝わりにくいという性質があります。

断熱材などに使われています。

 

 

非フォーム

エラストマー、皮革、繊維、塗料、接着剤など、非フォームには多くの種類があります。

 

代表的な非フォームのエラストマー「ELASTMER」とは、ELASTIC(弾力)+POLYMER(化合物)からなる造語で、弾力のある重合体のことを指します。

機械的強度、低温特性、耐摩擦性、耐候性、耐油性を持ち、様々な形状に加工できるという特徴があります。

 

熱を加えて液体になり、冷えて固まる熱可塑性エラストマーと、熱を加えて固まる熱硬化性エラストマーに分けられます。

 

「 樹脂加工とはどんな加工?合成樹脂の種類や活用方法もご紹介!」でもポリウレタンの種類について詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

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ウレタンの製造方法は?

ウレタンフォームの作り方はひとつではありません。

どんな風に作るのか、詳しくご紹介しましょう。

 

靴のどんな部分に用いられるのかも、一緒にご紹介しますね。

 

 

スラブ成型

コンベアーの上に混合原液を流して連続発泡させてブロック状のウレタンを作る方法です。

長いラインでは、50~60m連続したものを作ることができます。

厚みを調整して、シート状にもできます。

 

できあがったブロックやシートはカットして使います。

 

靴にはインソールや非成型タイプのミッドソール、クッションパーツに用いられます。

 

モールド成型

金型(モールド)の空間に混合原液を注入して発泡させる方法です。

モールドの形通りに膨らませてることができるので、複雑な形状にも対応ができます。

 

靴への用途ではインソール、ミッドソール、アウトソールなどのソール回りに使われます。

 

ラミネート

コンベアの上で連続発泡成型しながら、面材に積層(ラミネート)させて作る方法です。

 

スプレー

現場で混合液をスプレーして発泡させる方法です。

建設現場などで行われる製法でつなぎ目ができないという利点があります。

 

靴ではアッパーのデザインパーツに使われることが稀にあります。

 

 

ウレタンはどのようなシーンで用いられる?

 

豊富な特徴から幅広い商品に使われるウレタン。

一部ではありますが、以下のような用途で使われます。

 

・軽量を生かして寝具やソファー

・弾力性を生かしてマットレスやヘルメットの中材

・防音性を生かして吸音パネルやスピーカー

・伸縮性と防水性を生かして水着、スポーツウェア

・防水性・断熱性を生かして住宅の建材

 

靴の用途では、衝撃吸収の効果でインソールに使われたり、耐摩耗性が求められる野球やサッカーのスパイクソールに熱可塑性のエラストマーが使われることがあります。

 

合成皮革、人工皮革用に開発された溶液型ウレタン樹脂もあり、クッション性や強靭性の高い効果から、スポーツシューズに用いることが多いです。

 

岡畑興産でも、靴にアッパー用人工皮革やNO SEWフィルム、ソールなど色々な部位にウレタンを用いております!

 

 

ウレタンとは伸縮性に優れた幅広く使える素材!特性を生かした靴も注目

ウレタンとは、ポリオール成分とイソシアネート成分が反応して形成するウレタン結合を持つ化合物のこと。

 

ウレタンには色々な種類があり、用途によって作り方も異なります。

伸縮性に優れていて、軽量・吸水・吸音・断熱・衝撃吸収などの特徴があり、幅広い分野で使用されています。

 

靴でもアッパー、インソール、ミッドソール、アウトソール、クッションパーツなどさまざまな部分で使用されており、こんなところにも使われているんだ!と新鮮な気持ちで履くことができるのではないでしょうか。

 

こんな豆知識を知っていると、食器洗いのスポンジなどもちょっと専門家になった気分で使うことができますね。

 

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